キャスト

『人間喜劇』×『青年団』

声の出演には、現代口語演劇理論を提唱し、「静かな演劇」の旗手として知られる劇団青年団の俳優たちが全面的に参加、ベテランと若手で構成された実力派の出演陣が、登場人物たちに命を吹き込んでいる。

「青年団」ホームページ

ガストン : 志賀廣太郎

1948年生まれ。1993年に劇団青年団に入団。以後ほとんどの作品に出演。また映画、テレビにおいても活躍。是枝裕和監督 『ワンダフルライフ』、フジテレビ 『美女か野獣』、日本テレビ 『アンフェア』 など。最新出演作は舞台 『上野動物園再々々襲撃』(原作:金杉忠男、脚本・構成・演出:平田オリザ)。
今作では、語りの中心となる役を担当。演出家は、『ざくろ屋敷』の企画が決まったとき、作品の核となるべき声を担うのは志賀廣太郎氏以外に考えられなかったと言う。その重低音の効いた渋い声にはファンも多く、必聴である。

ブランドン夫人 : ひらたよーこ

1965年東京生まれ。父は作曲家・筒井広志。4歳より作曲とピアノを、12歳よりヴァイオリンを学ぶ。84年劇団青年団に入団、以後ほとんどの作品に出演。ヨーロッパ、北米等海外公演に多数参加。同時にシンガー・ソングライターとしての活動を開始。96年に演劇と音楽活動の結実点として、「ことばをうたうバンド」あなんじゅぱすを結成。作曲、歌、ピアノを担当。音楽というジャンルを越えて、現代詩、短歌、演劇、写真、舞踏等、様々の分野のアーティストとコラボレートしながら、「言葉を演奏する」という行為を通じて舞台芸術の最先端で活躍中。
『ざくろ屋敷』においては、息子たちを愛しながら、病に死んでいく夫人の声を担当。独特な存在感のある声と見事な演技力で、19世紀フランスに生きた女性に成り代わっている。特に、夫人の最後の一日を長いワンカットで表現した場面での、息詰まるような迫真の演技は素晴らしく、見る者の胸を打つことだろう。

「あなんじゅぱす」ホームページ

ルイズ : 堀夏子

1981年生まれ。桜美林大学総合文化学科卒業。2005年劇団青年団入団。『東京ノート』『もう風も吹かない』『北限の猿』『砂と兵隊』(全て平田オリザ作・演出)に出演。
今回は、夫人とその家族の様子を、「外部の視線」から物語る役を演じている。演出家曰く、「恐るべき新人」。その耳に残る力強い声と、新人離れした演技力に今後の活躍が期待される。
本編では特に明からにはされないが、この役はもともと、成長したルイとマリーが再登場するバルザック後年の作『二人の若妻の手記』の主人公ルイズを想定して書かれた役である。

ルネ : 山口ゆかり

大学卒業後メーカーに就職。会社員を経て新劇系劇団員に。2005年より青年団所属。青年団若手公演 『北限の猿』(作・演出 平田オリザ)に出演。2006年文学座合同公演 『職さがし』(作・ミシェル・ヴィナヴェール、演出・アルノー・ムニエ)に出演。キャリアは娘役から母親役まで幅広い。
堀夏子と共に、夫人たちを外部から語る声「ルネ」を演じている。演劇界での豊かな経験の中で培った確かな演技力で、「ルイズ」と好対照の「ルネ」を演じている。普段の彼女の役柄とはまた違ったタイプの芝居でありながら、安定して演じ分ける巧さを見せ、作品の重要な一角を担っている。
この役も「ルイズ」同様、『二人の若妻の手記』のもう一人の主人公ルネを想定して書かれた役である。

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